2007年03月16日

偶然の一発が・・・

ふたたび「武蔵」が死闘するシブヤン海にもどる。

「武蔵」が、最初に魚雷をくったとき、一発や二発受けたって
「蚊が刺したくらいのものだ」と思っていた、と。

防御指揮をしていた副長、加藤少佐の言葉だが、おそらくほとんどの乗組員もそう思っていたはずである。速力が落ちるわけでもない。

結局、5回にわたる延べ300機の雷撃や爆撃で、左舷に15本、右舷に8本の合計23本の魚雷と、16発の直撃弾を受けてしまう。

一艦の受けた被害として、空前の数だとおもわれるのだが、
「これくらいの被害でも、普通なら『武蔵』は沈みはしなかったろうと思う。負け惜しみではなく、そういう軍艦なんです」

ちなみに防御指揮とは、「右舷○○被雷、浸水・・」の報告に、左舷の対応箇所に「注水して復元を図れ」と指令する重要な役目である。
46サンチ主砲こそが「武蔵」の命なのだが、艦が傾いたらこの主砲が撃てない。だから、即刻艦を水平にしなければならないのだ。

その被害をもっとも知る副長が、致命傷になった偶然の一発がなかったら、「武蔵」は沈まなかったという。

場所は左舷中央、一発目の魚雷で外壁が壊れた。しかし次にパイプがいっぱい通っている層があって、それがこわれることで魚雷の爆発力を吸収してしまう。だから内壁には少しの影響もない。
そういう設計になっていたのだ。

しかし、偶然にもその開いた穴に二発目が入って、スーッと内壁に届いて破壊してしまった。
狙って当たるものではないそうだから、全くの偶然・・・

傷口からは海水が流入するが、それが機械室やカマ室だったらフネは身動きできなくなる。

仮に一発ずつ、「武蔵」の全身に平均に当たったとしたら、
「それこそ満身創痍だとしても沈みはしない、そういう構造のフネでした。巡洋艦なんかなら、一発ぐらいで沈みます」

この副長の言葉で思い当たるのが、米軍側もやはり驚いたらしいということ。
あれだけの命中弾をあたえても、すぐには沈まなかったことを戦訓にして、後の「大和」攻撃の戦法を変えたとかいう。


少しちがうが、「長門」もやはりその不沈艦ぶり?で、ずっと後に米軍の舌を巻かせたことを思いだす。

あ、レイテ海戦でこの「長門」も、「武蔵」の左横で「大和」の左後を守って最後まで栗田艦隊で戦いましたね。






















ラベル:不沈艦
posted by shuuin at 17:37| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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