2007年04月17日

「敵の射撃は天然色映画だッ」

捷一号作戦のレイテ海戦で、「武蔵」を失った栗田艦隊はその後、サンベルナルディーノ海峡をするっとぬけて、レイテに向かいました。

実はこの作戦では、日本側では4つの艦隊が連携して、作戦行動をしていました。
アメリカ側も早くに、3つの艦隊が別々にレイテに向かってきていることは発見しています。

もっとも、米軍も日本艦隊がほんとうに出てくるとは、あの最初に「愛宕」「摩耶」を沈めた潜水艦の報告があるまでは、思っていなかったそうです。
栗田艦隊発見の報告があってから、索敵機を飛ばして見つけたわけです。スリガオ海峡に向かっってくる西村艦隊、後に続く志摩艦隊を。

ところで、日本側の作戦は栗田艦隊のレイテ湾突入の援護のために、小澤機動部隊が南下していました。有名な囮艦隊ですね。
ところが皮肉なことに、発見されることを願ってやきもきしてる小澤艦隊を、アメリカ側が見つけてくれなかった。
ハルゼーの機動部隊は、北方に小澤機動部隊が進んできていることを、考えもしなかった。
わざとらしいと怪しまれないように、でも見つかるようにと、通信量を増やしたりして、あれこれ苦心していたのに。
いつもは、なるべく秘かに行動する機動部隊が、少しでも早く発見されたい、しかも普段どうりにみせかけて。これ意外に難問だったみたいです。

実はこの囮作戦のことは、米軍は早くに知っていたといいますから、ちょっとややこしくなります。海軍の暗号はミッドウェイ海戦の前から解読されていましたし、スパイ網もあったのかもしれません。ただ、その作戦そのものを、ばかばかしいニセ情報だと、一笑に付してしまったらしいです。

まったく戦争の機微とでもいうか、事実は小説より奇なりとでもいうべきですか。

で、その結果、ハルゼー機動部隊の猛空襲が栗田艦隊に向けられ、「武蔵」が沈んだわけですね。
その後の展開から、小澤艦隊の成功と、栗田艦隊の失敗というのが、この作戦の一般的評価です。確かにそうなのですが、囮艦隊半分成功ぐらいかもしれないと勝手に思っています。悪いのは気づかなかった米艦隊のミスですから、小澤艦隊には落ち度はないですけれど。

あるできことから、もしやと気づいたハルゼーが、そこで向きを変えて全力で小澤艦隊を追いかけることになります。

栗田艦隊が海峡をするっとぬけたのは、そういうわけでした。
この間に、後に問題になった「通信」のあれこれがあるのですが・・・・・
とにかく、「大和」の艦橋ではまったく様子がわからず不思議だったようですね。急にまったく攻撃されなくなったことが。

そして、栗田艦隊では、前方に夢にまで見たアメリカの空母艦隊を発見します。天は我を見捨てなかったか、といったかどうかは分かりませんが、とにかくその気分でしょうね。幕僚の中に、涙を流して快哉を叫ぶものもいたそうですから。
レイテ突入という本来の任務は後回しにして、まず目の前の獲物から、というわけですね。好餌を前にした猟犬の群れに例えたら、栗田艦隊に失礼かな?

その一方で、米軍側の驚愕は想像以上のものになります。ハルゼーが破損艦の集団に過ぎないといっていた艦隊が、7時間のあいだ発見されずに240キロの海面を通過していたわけですからね。
のちに、米海軍内で大きな問題になりました。

栗田艦隊は、船体がまだ水平線下の距離から、砲火を開きます。

ところで日本の軍艦は各艦ごとに、水柱の色がちがうこと知ってますか?自艦の砲弾の弾着を、正確に知るための工夫ですね。

別々にきれいに着色された水柱が、自分たちのまわりに立ち始めたとき、多くのアメリカ軍水兵は自分の目も耳も信じられなかったそうです。

タイトルは、そのときの一水兵の叫び声でした。













タグ:事実 通信
posted by shuuin at 00:29| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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