2007年08月25日

歴史の業

現在、北朝鮮の核軍備をめぐる問題が、日本の政治外交と安全保障のあらゆる局面に大きくかかわっていることは誰でも知っています。

北の核開発を可能にしたのは、ソ連つまりロシアですが、この共産主義国家群?に、結果的にですが日本が大きく貢献してたと知ると、歴史の業の深さに驚かされます。しかもその因果はいまも尾車のように、回り続けているのですから。


数日前、某紙の記事に「資源戦争」というのがありましたが、資源というとすぐに石油や天然ガスを思い浮かべますが、いま焦眉の急になっているのはレアメタル。かっては稀元素とよばれ、いまは希少金属ともいわれます。

地球上の資源というものは、均一に分布しているわけではなくて、かなり偏在しているために、そこからさまざまな悲喜劇が生まれているといっても過言ではないかもしれません。身近な石油からしてそうですね。

で、現在の「レアメタル危機」、資源の産出国が中国・ロシア・南アなどの一部の国に限られるとわかれば、危機の中身がどのようなものかおよそ想像がつきますね。
実は日本の最先端技術、そこから生まれる生産物のたいていの物に、さまざまなレアメタルが使われています。いや、アルミ缶のようなものさえ、マンガンがなければつくれないのですから、現代文明はレアメタルが欠けたら成り立たないし、日本はレアメタルの消費大国なのですね。


昭和を語る、このブログではこれ以上現代経済について触れることはやめますが、この稿の冒頭に触れた北朝鮮ですがここが意外に資源大国?なのですね。

なかでも、核開発に欠かせないウラン鉱石の産出国だったのです。
そして、その鉱山調査を手がけてかずかずの鉱山を発見したのが、日本軍部からウラン爆弾の開発依頼を受けた理化学研究所の研究員たちでした。

終戦まぎわに、日ソ条約を破棄してソ連が参戦しましたが、満州から朝鮮半島北部をいち早く確保したのも、日本が発見したこのウラン鉱山を手に入れるため。

アメリカで原爆を開発したとき、ソ連がいつ開発するかを予測しましたが、数ヵ月後から数十年後までさまざまな意見が出てまとまらなかったといいます。
が、意外に早くソ連が原爆を開発して、そこから東西冷戦時代に突入するわけですが、それを可能にしたのが豊富に入手できたウラン鉱石のおかげだったのです。

ウランを出す代わりに核の技術提供を受けて、後には北のミサイルが出来上がったということになります。

ところで日本の原爆研究が正式に依頼されたのは、昭和16年の4月頃だったとか。そこから、地質的に有望な朝鮮を基礎調査したわけだったのですね。

現代の資源戦争でも、外国のあちこちから国立国会図書館にこの65年前の調査資料を調べにくるそうです。その正確さと緻密さに評価が高いといわれると、誇らしいと同時に今の日本にとってはますます不利益がますわけですからほろ苦さも否めません。

理化学研究所と、後に京都大学も加わって、日本物理学の叡智を集めて研究がすすめられたのですが、それはまた別の機会に。













posted by shuuin at 17:56| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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